2024年度入学入試にて京都工芸繊維大学院の建築学専攻に合格した友人の合格体験談を紹介致します。
ー以下、友人による体験談ー
私は他大学の意匠系の研究室出身で、学部卒業後に約半年の大学院浪人を経て合格をしています。
スケジュール
1月
上旬:卒業制作提出
2月
中旬:京都工芸繊維大学修士設計展を見学(在廊している気になるゼミの学生の連絡先を入手)
下旬:連絡先を頂いた先輩とコンタクトを取る。研究室の内部事情や受験の情報を聞き、今の自分のレベルを確認する。
3月
上旬:研究室訪問 (研究室生が主催の受験概要や体験を聞ける会)
中旬:1回目TOEICの受験(スコア750)
5月
上旬:研究室説明会 (教授から概要やカリキュラムの説明、質問も可能)研究室によって説明会に出ないと受験資格を得られないので事前の確認は必須
上旬:ポートフォリオ作成(各々のデータは完成していたため、1週間で編集)
中旬:ポートフォリオ提出
中旬:2回目TOEICの受験(スコア795)
6月
6月20日 結果通知 合格の場合、研究計画書に教授の印をもらう(メールで研究計画を送り、返送していただきました)
6月末 願書提出
7月
7月初め 1回目の即日設計の練習(受験当日まで合計8回ほど練習 先輩は20回ほど練習していた)
8月
8月中旬 受験
9月
9月初め 合格発表(合格)
また、週3で建築事務所のアルバイトで生活費を稼ぎながらの勉強でした。往復2時間の通勤中も勉強は欠かしませんでした。
英語
TOEICのスコアを650~700あたりを取れれば問題ないです。
単語を覚えつつ、公式問題集を1冊完璧に理解しましょう。
試験概要
まず、京都工芸繊維の大学院試験の大きな特徴として学科・小論文・即日設計の配点を変えられることが挙げられます。
例えば、
A配点 (学科200:小論文100:即日設計300)C配点(学科300:小論文200:即日設計100)
といったようにA・B・Cの配点を事前に指導を希望する教員と相談して決めることができます。
A配点にする人が多く、私もAを選択しました。
学科試験
8つの項目の中から3つの課題を選択します。
私は構造、計画、歴史を選択しました。
過去問の傾向から対策のしやすい課題はこの3つだと考えました。
計画を選択する人が多い印象です。
即日設計
一級建築士の試験のように減点方式が採用されていると聞きます。
つまり、奇抜でおもしろい案が評価されるというより
要求された内容を取りこぼさずに設計することが最も重要だと思います。
面接
ポートフォリオの内容が問われます。
私の時間の使い方としては全体概要を話した後に、1つの作品を細かく説明しました。
即日設計の内容は問われませんでした。
さいごに・大学院の特徴
さいごに京都工芸繊維の特徴を紹介したいと思います。
1 ゼネコンの就職に強い
私は将来的にゼネコンでの就職を考えています。企業が主催する学内コンペで優秀な成績をもらえれば内定が頂けるといったように京都工芸繊維はゼネコンとのつながりが強いことが特徴として挙げられます。
また、一級建築士の資格を在学中に取得する人が多いのも就職に有利な要因と言えます。
2 海外交流、留学の推奨
京都工芸繊維はヨーロッパ地域の大学との交換留学の枠が多数あり、また1年の休学をとって海外アトリエへのインターンを推奨している雰囲気があります。
この2つの理由が大学院を受験した大きな理由ではありますが、やはり京都という神社仏閣などの文化的なコンテクストに囲まれた環境で過ごす時間はかけがえのないものになると思います。
皆さん受験勉強頑張ってください!!
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