東京藝術大学 大学院 建築学専攻 合格体験談

合格体験談

2025年度入学入試にて京藝術大学大学院に合格した友人の合格体験談を紹介致します。

ー以下、友人による体験談ー

私は、院試浪人をしており、学部では意匠研究室に所属していたため、ポートフォリオ制作や即日設計の練習など経験がありました。そのため非常にスタートが遅いスケジュールでも学科試験の対策に時間を割いて、ギリギリ合格することができたという印象です。

スケジュール

7月

ポートフォリオ制作(ベースは作成済み)、志望研究室の事前面談(ポートフォリオを持参しました)

8月

上旬:出願、西洋建築史(参考書で流れをつかむ)

中旬:即日1回目、西洋建築史(参考書まとめ)、日本建築史(参考書まとめ)

下旬:ポートフォリオ修正、小論文作成、即日2、3回目

9月

上旬:ポートフォリオ・小論文の提出、即日四回目、建築史の暗記、構造力学の過去問解き進め

中旬:即日5回目、建築史の暗記、力学、英語

9月20日:学科試験・面接

9月21日:即日設計

9月22日:即日設計のプレゼン・質疑応答

9月29日:合格発表(合格

ポートフォリオ・小論文

東京藝大の院試には、小論文とポートフォリオの提出が先にあります。

小論文は、入学後希望する研究室での研究テーマなどをまとめたもので1600字程度のものでした。

ポートフォリオは、データ提出のためファイルサイズの制限が設けられています。事前面談の際に持参ポートフォリオの指摘されたポイントや、素材の追加、データ用のフォーマットの変更などをして提出しました。

学科試験

学科試験は、建築史、構造力学、英語の3科目となっています。先輩や友人から過去問の情報や勉強法の方針を立てて対策しました。

過去問を解いていく中で、完全な傾向は掴みにくいですが、出題のパターンがある印象を受けました。昔に出題されたような問題のパターンもたまに出題されることもあるので、過去問は新旧の偏りなく対策していきました。

建築史

西洋、日本、近代が出題され、基本的に記述問題が出題がされています。数百字で記述、選択+記述、ダイアグラムなどの図を用いて説明、など各建築や様式、用語などを説明できるように対策を行いました。

構造力学

静定・不静定のラーメン(N図,Q図,M図,変形図)とその解法の記述、構造用語を事例を挙げながらダイアグラムなどの図を用いて説明する記述問題が基本的に出題されている印象ですが、傾向とは異なる記述問題が入ってくる年もあります。ラーメンの作図問題は、反力などの数値が与えられて解いていく問題というよりかは、感覚的に覚えていく部分もあるという印象を受けました。

英語

建築家の著書などから抜粋された英文の和訳や内容を踏まえて自身の意見を英作文するといった内容の試験です。年によって語句の穴埋めや選択問題などもありますが、全て記述系の問題で構成されている年もあります。

参考書

参考書については下記の記事のものを活用してください!

即日設計

即日設計は、年によって試験時間も出題されるテーマも異なります。試験時間に関しては、募集要項に記載されているため、その年の時間に合わせて練習すると良いと思います。

さいごに

私の場合は院試浪人で東京藝大を受験しましたが、志望する決断が遅かったので、学科試験の対策に試験直前まで苦労しました。

どれも対策に時間のかかる科目なので、早い段階で学科試験の対策を始め、即日設計などと並行して計画的に進めると良いと感じました。

各科目の配点などは公表されていませんが、即日設計は合否を左右する非常に重要な科目と言えると思うので、私は学科試験で点を確保しながら即日設計とポートフォリオで他の受験生との差をつけるイメージで対策しました。

この記事を読んで気になった事や質問などがありましたら、コメントを頂ければ対応いたします!

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