風の流れを形態へ ▲

近年、建築業界では環境との調和を目指す設計思想が注目を集めています。その中でも風を活用した建築デザインは、持続可能な建築やエネルギー効率向上の観点から特に期待されています。slot qris depo 10k/a>

たぬき君
たぬき君

風って見えないのに、どうやってデザインに応用するの?

ねずみ先生
ねずみ先生

昔の知恵から最新のCFD解析まで、様々な方法で風は建築に応用されているんだ!

美しい形態や快適な空間を生み出す鍵として風のデザインが注目されています。こうした潮流の中で、風を設計に取り入れた建築事例をいくつかご紹介します。

風がみえる小さな丘 増田信吾・大坪克亘・島田雄太

バドギール(風の塔)

伝統的なペルシャ建築に見られる通風装置で、中東の乾燥地域でよく用いられる換気システムです。その地域で頻繁に風が吹く方向に向かって開口部を開けて、風を捉えています。

B・ルドフスキーの著書「建築家なしの建築」で中にも、ハイデラバード・シンドの空調設備という似た建築が紹介されています。

たぬき君
たぬき君

どういう仕組みで風を下に送っているのかな

ネズミ先生
ネズミ先生

気圧差と煙突効果を利用しているんだ

風が塔の中に入ることで、塔内の気圧が高くなり、下方の建物内部へと風が流れ込みます。

ネズミ先生
ネズミ先生

風は気圧の高いところから、低いところへと流れていきますね

また、風がない場合や塔の一部が風下にある場合でも、太陽に晒されている塔の中の空気が温まり上昇し、建物内の暖かい空気を外へと引っ張ります。これがいわゆる煙突効果です。

湿度が低いという地域的な条件が必要ですが、電力を使わない美しいパッシブシステムですね。

1997年に象設計集団によって設計された台湾の庁舎です。
この庁舎は台湾にあるにも関わらず、イスラム建築のモチーフが多く使われています。

建築と風の関係を考える上で、開口部は欠かせない要素です。この庁舎は、窓のデザインに留まらず、イスラム幾何学を用いることで壁面も大きな開口部として機能している建築になります。

ちなみに日本語では宜蘭(ぎらん)と呼ぶそうです。

イスラム装飾の中でも多く見られるのが、マシュラビーヤと呼ばれる格子状の窓装飾です。

ネズミ先生
ネズミ先生

ジャン・ヌーヴェル設計のパリのアラブ世界研究所のファサードデザインもマシュラビーヤから着想を得ていますね。

伝統的なイスラム建築に見られる格子状の窓装飾で、日差しや風通しを和らげる役割を持ち、台湾特有の湿気や熱気を外へと逃す機能を両立した窓のデザインと言えます。

風と水のコクピット(三分一博志)

三分一博志さんは空気や水、太陽などの自然的な要素を動く素材として扱い、建築デザインに取り入れる手法で知られる建築家です。彼の作品には、自然との対話を重視した独特のアプローチが見られます。

屋根形状による圧力差を利用して空気を動かし、周囲に配置された水盤の気化熱を活用して室内に冷気をもたらしています。

さっき紹介したバドギール(風の塔)と同じ原理を応用したものだね

屋根の形状だけで風を動かし、単なる自然換気の枠を超え、自然エネルギーを積極的に利用し、室内と外部環境との調和を図った新しい建築デザインの方向性を示しています。

風突のケアハウス 中村拓志&NAP建築設計事務所

ラジエータハウス 中村拓志&NAP建築設計事務所

まとめ

風という見えない力を巧みに利用するために、など風が動く原理を理解することで美しいデザインに応用できることがわかります!

建築の規模によって、局所的な風から卓越風まで、様々なスケールを風を通してシームレスに扱えることに設計の新しい可能性を感じますね。

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